再生可能エネルギーを考える環境フォーラム
「小水力発電の可能性について」と題したエネルギーの地産地消を考える環境フォーラムを2月5日(日)勤労福祉会館「臨湖」にて開催しました。
千葉大学院人文社会科学研究科教授の倉阪英史教授に小水力発電を中心に再生可能なエネルギーの導入について紹介いただきました。
日本は欧米の2,3倍の降水量に恵まれており、落差のある川が多いことから、環境への影響が問題視されているダムを用いなくても、小水力発電に最適な土地が得られる環境にあるとのことです。
また、日本が資源が少ないというのは思い込みで、水力以外にも太陽光や地熱、風力資源をうまく用いることで、日本は再生可能なエネルギーに恵まれている国であると話しておられました。
小水力発電はダムを用いない水力発電のことで、管で水を引き込むことによる発電、川・水路の流れに沿って水車を設置することによる発電や下水道管などに発電装置を設置することによるが該当します。降水量が多く地形が急峻な日本に適した発電方式と言えます。
300万円程度で設置可能な小水力発電もあり、地域主体で地元資本が参加して設置すれことも可能。また
売電収入ができる大きなものもあり、売電することで地元に還元され、地元の雇用促進にもつながるとのことです。
これは新しい第一次産業としての再生可能エネルギー産業となりうる。
そしてそのためにも持続部門を支えるビジネスを育成するためには、太陽光、風力、小水力、地熱、バイオマスなどの確保や里地・里山の手入れなど、自然資本の手入れのための営みに適切な支払いが行われることが不可欠となります。
こういった意味で国全体で再生可能エネルギー産業に取り組むことが望まれます。
この講演会は県内外から多数の参加者があり、最後の先生への質疑応答を含め大変有意義な公聴となり関心の高さが伺えます。
多数の参加ありがとうございました。
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